瀧内公美さん(撮影/写真映像部・東川哲也)

演技ができない時期はつらかった

 順調な滑り出しに見えるが、俳優の世界はそんなに甘いものではなかったという。

「始めて数年間は女優だけでは食べていけませんでした。5~6年くらい続けてからやっと……という感じです」

 それまでは、さまざまなアルバイトを掛け持ちして生計を立てていたという。

「飲食店もやりましたし、ホテルサービス、あとティッシュ配りもやりましたね。3つぐらい掛け持ちして、いろんなバイトを経験しました。突発的にオーディションなどがあるので、そうした条件でも雇ってくれるところを見つけてなんとかやっていました」

 そんな当時の心境をこう振り返る。

「大変ではなかったんですけど、演技ができない時期はつらかったですね。『このままどうなっていくんだろう』っていう漠然とした不安が押し寄せてくるときがあって。半年で映画の主演してますよねってよく言われるんですけど、その後、順調にお仕事があったかというと、なかった時期もありましたし。『私、お芝居したくて東京にいるのにな』って……。どうしてできないんだろう、どうやったらできるようになるんだろうって、そういうことを考えてた時期はつらかったですね」

 しかし、その後、瀧内さんは順調にキャリアを重ねていく。

※【後編】<アマゾンCM女優「瀧内公美」が海外撮影で受けた衝撃 「すごく自由になっていく感覚があった」>に続く

(AERA dot.編集部・唐澤俊介)

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唐澤俊介

唐澤俊介

1994年、群馬県生まれ。慶應義塾大学法学部卒。朝日新聞盛岡総局、「週刊朝日」を経て、「AERAdot.」編集部に。二児の父。仕事に育児にとせわしく過ごしています。政治、経済、IT(AIなど)、スポーツ、芸能など、雑多に取材しています。写真は妻が作ってくれたゴリラストラップ。

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