長く自民党の政務調査役を務めた政治評論家の田村重信氏は、
「小池知事と手を組むというのは禁じ手のように見えますが、3敗すればすぐに退陣論が盛り上がるでしょうから、ずっとましだという考えでしょう。ここ数カ月、岸田首相の(内閣)支持率は20%ほどの低空飛行が当たり前になっています。岸田首相の周辺からは『森喜朗元首相は最後、10%も(内閣)支持率がなかったからまだいいほうだ』なんて話も聞きました。不安定の中の安定のような感じになっています。それに裏金事件で派閥が解消となり、官邸と党本部が主導する形になっています。東京15区さえなんとかなれば、とりあえず補選は乗り切れるんじゃないでしょうか。ただ、小池知事は突然、力を増すので岸田首相はそこをどう抑え込めるかでしょう」
と話している。
(AERA dot.編集部・今西憲之)