祝福が降り注ぐかのように、Aぇ! groupの5人が、金色の光に包まれた。
【独自写真はこちら】ドームでデビュー報告をするAぇ! group
“金のヒラヒラ”が、かたく互いを抱きしめあう5人の上に落ち、光がキラキラと舞う。5人の体が離れたとき、目元には、それ以上にキラキラと輝くものが光っていた。
3月16日に京セラドーム大阪で開催された、Aぇ! groupの「Aッ倒的ファン大感謝祭」初日。MCの途中、正門良規が口を開いた。「僕たちAぇ! group5人の言葉で、みなさんにご報告したいことがございます」。
すっと会場の照明が落ち、残った5つのピンスポットが一体となって、一歩ずつ前に出る5人の姿だけを照らし出す。直後に起こった、期待に満ちた会場のざわめきも、正門の「僕ら、Aぇ! group、」の言葉と、笑顔から一転、真面目な顔になった5人の表情に、すっと落ちた。
一瞬の静けさが、5万人の観客で埋まるドームを包む。5人が息を大きく吸う音が響く。
「CDデビューします!」
爆発的な歓声があがるなか、アリーナ中央に設けられた、360度に開かれたステージに金の紙吹雪が放たれ、5人が大きく両手を上げた。
自然と肩を組みながら集まり、輪になってかたく抱き合う。マイクなしの「ありがとう」の声がわずかに聞こえる。5人が再びファンに顔を向けたときには、全員の目がうるんでいた。涙が落ちないようにか、少し顔を上向かせる正門。深々と礼をする末澤誠也。大きな瞳をさらに大きくする草間リチャード敬太。ぐっと唇を結ぶ小島健。鼻を赤くする佐野晶哉の頬には光るものが見えた。
半泣きの声にもかかわらず、「なんで降ってる金、小島くんのほうが多いねん。こんな大事なときに俺のとこほぼないやんか」と笑わせにくる佐野もさすがなら、最前まで行われていた「Aッ倒的格付けアンケート」結果を取り入れ即座に「これがカリスマや」と返す小島もさすがで、会場全体が泣き笑いに包まれる。
結成5周年を迎えた2月18日に生配信された「僕らAぇ! groupって言いますねん」のラストで、この京セラドームでのファンミーティングが発表されて以来、ファンの期待はこれまでになく高まっていた。
最初のMC、正門が「5周年記念ということでございますから」「我々Aぇ! groupからですね、まあプレゼントって言ったらあれですけども、みなさんにちょっとお知らせごとがございます」という言葉とともに発表されたのは、8都市全34公演のアリーナツアー。決定の知らせに湧きながらも、どこか緊張と不安がない混ぜになったような空気も漂うなか、ついに、本人たちの口から告げられたCDデビュー。待ち望んできたファンも、飛び跳ね、抱き合い、腰を抜かしたようにしゃがみこんだ。