要潤
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 俳優・要潤は13日放送の人気ドキュメンタリー番組「ファミリーヒストリー」(NHK総合・午後7時57分)に出演する。地獄の戦場から生還した祖父の夢や、祖母を襲った突然の悲劇、父と母が初めて語る息子への思いも紹介されるという。そんな要潤の俳優としての魅力とは? 過去の記事を振り返る。(「AERA dot.」2023年8月17日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)

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 俳優の要潤(42)が“悪役”で大きな存在感を発揮している。現在放映中のNHK連続テレビ小説「らんまん」で、主人公・槙野万太郎(神木隆之介)に大きな影響を与える田邊彰久教授役は、要にとって当たり役となりそうだ。登場当初は、万太郎の植物に対する真摯な思いや知識を理解し、彼を見込んで東京大学への出入りを許可していた田邊。しかし、どんどん才能を開花させる万太郎に焦りと嫉妬心を抱き、彼の前に大きく立ちふさがる存在へと変貌してしまう。

「田邊教授は万太郎のよき理解者だと思って、多くの視聴者はドラマに見入っていました。ところが、万太郎に対して冷徹な態度を取り始め、どんどんダークサイドに落ちていく田邊教授にSNS上では『本当に不穏で怖い』『嫉妬ムクムクすぎ』など、キャラ変に対するコメントが相次ぎました。視聴者を一気に敵に回した感がありますが、それだけ彼の演技が素晴らしかったということ。要さんは前クールの日曜劇場『ラストマン―全盲の捜査官―』にも主人公の父親役で出演していましたが、実は違法な地上げをしていたクズな役どころ。要さんのインスタグラムには『ムカつく位の、憎たらしい悪役でした』『最低(なヤツでしたが)で最高でした』と、悪役の好演に賛辞を贈るコメントが多くみられました。この2作品で、悪役が似合う演技派というイメージを多くの視聴者に与えたのです」(テレビ情報誌の編集者)

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「ムカつく位の、憎たらしい悪役」