警視庁組織犯罪対策部の関係者は、
「JPドラゴンの存在は認知している。ただ、人の入れ替わりが激しい面があり、具体的な実態把握ができていない面もある」
と話した。
ダダ漏れしていく個人情報。私たちはどうすれば、被害を防げるのか。
警視庁で20年以上、セキュリティー対策に関連する仕事をしてきた防犯コンサルタントの松丸俊彦さんは、
「情報化社会のこの時代、個人情報の流出は絶対に避けられない」
と言い切る。
「私たちの個人情報はどこかで必ず流出しています。それを悪用し、チンピラまでもが強盗を行ってしまうのが現実です。その認識を持つことが大切で、なにか家に不審な人が訪れたり、または不審な電話やメールがきたりしたら疑うことが大切です。電話での企業アンケートとかももちろん危険です。相談できる人がいないときは、『警察相談ダイヤル #9110』へ電話をかけるのも一つの手でしょう」
闇バイトの背景にある個人情報流出。それを悪用する反社会的組織。自分や身内の情報が、あの闇名簿のどこかにあるかもしれない、と考えると、ぞっとした。
(AERA dot.編集部・板垣聡旨)