酒井若菜さん(撮影/写真映像部・佐藤創紀)

 3月8日は国際女性デー。女性の働き方や生き方は多様になった。著名人に、それぞれの人生の選択をたずねた過去のインタビューを再掲する。(この記事は2023年12月16日に配信した内容の再配信です。年齢、肩書等は当時)

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 1990年代後半から2000年代にグラビアアイドルとして人気を博し、その後は俳優、作家としても活躍してきた酒井若菜さん(43)。今でこそグラビアから俳優へとキャリアチェンジをする人も珍しくないが、酒井さんはその“パイオニア”ともいえる。グラビアアイドルが俳優や作家に挑戦するには大きなハードルがある時代において、酒井さん自身はさまざまな苦悩を乗り越えてきた。40代になった今、芸能界でのキャリアを振り返ってもらうとともに、どうやって困難を乗り越えてきたのかを聞いた。

「グラビアアイドルは、まずバラエティーに出て知名度を上げて初めてドラマに出ることができる。それが当時のシステムでした。グラビアから直接俳優になるというルートは存在しませんでした」

 酒井さんといえば、グラビアアイドルから俳優への道を開いた「パイオニア」ともいえる存在だ。今でこそ、グラビアから俳優に転身して活躍している人も多くいるが、酒井さんがグラビアアイドルとして活躍していた1990年代から2000年代は状況が全く違っていた。そんななか、酒井さんが道を開くことができたのはなぜか。

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唐澤俊介

唐澤俊介

1994年、群馬県生まれ。慶應義塾大学法学部卒。朝日新聞盛岡総局、「週刊朝日」を経て、「AERAdot.」編集部に。二児の父。仕事に育児にとせわしく過ごしています。政治、経済、IT(AIなど)、スポーツ、芸能など、雑多に取材しています。写真は妻が作ってくれたゴリラストラップ。

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どうして俳優になるルートがないのか