小泉今日子(こいずみ・きょうこ)/1966年、神奈川県生まれ。俳優、歌手、文筆家。82年、芸能界デビュー。2015年から代表を務める「株式会社明後日」ではプロデューサーとして舞台制作も手がける。著書に『黄色いマンション 黒い猫』(第33回講談社エッセイ賞受賞)ほか(撮影:写真映像部・上田泰世 hair & make up:石田あゆみ styling:藤谷のりこ)

──それが小泉さんが自ら道を切り開いてきた原動力でしょうか。

小泉:そうですね。若い人たちが悩みを聞かせてくれたり、出待ちをしてくれたりライブに来てくれたり。なんで来てくれるんだろうと思うと、私が“楽しそうな大人”だと思ってくれてるからなのかな。だから私はちゃんと「楽しそうな大人」としてたくましく立っていてあげないといけないなと思います。

──それは、これからもずっと変わらなさそうですね。

小泉:去年やったライブで、ひさしぶりに90年代の曲を歌ったんです。「TRAVEL ROCK」というアルバムの曲には、偉い人たちは自分たちだけ助かればいいの?という歌詞や環境問題をテーマにした歌詞があったり、「女性上位万歳」をカバーしたり、そのころからそういうこと私、歌ってたんだな、あ、全然変わってないわ!って気づきました(笑)。

(構成/ライター・太田サトル)

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『ホントのコイズミさん NARRATIVE』
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