外国人は安い円の日本株を買い、日本人は自国の株を売っているという構図。ただ、日本人が売った資金は次の相場で再び出てくると岡村さんは読む。

 本記事は日本株ランキングだが、新NISA1月の投資信託(非上場)を見ると1位は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」2941億円、2位は「同 米国株式(S&P500)」2041億円。

 たった2本で約5千億円も買われた。新NISAの買いは海外株へ流れているのが実情だ。

純金の東証ETF

 最後に新NISA×東証ETFのランキング。日本株と同じように買える投資信託だ。上位15本はこうなった。

 岡村さんは「ある程度の上級者が買っている印象を受けます。納得の結果です」と感想を述べた。

 1位は「NEXT FUNDS日経平均高配当株50指数連動型上場投信」で40.5億円。

 2位はインドのNifty50に連動するETFで22.4億円。

 3位は米国のテック企業20社に投資する「グローバルX USテック・トップ20ETF」で15.1億円。

 半導体や全世界株式、S&P500のETFも上位に食い込んだ。

 9位に、配当を生まない純金上場信託が顔を出しているのも興味深い。

 TOPIX(東証株価指数)や日経225のETFは11位以降に。

 現在は軟調だが、東証REIT(不動産投資信託)も13位にいた。

(経済ジャーナリスト/向井翔太、編集部・中島晶子)

★AERAdot.では1月の新NISAで〈実際に買われた〉ランキング「投資信託編」も公開されています。

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。「AERA」とアエラ増刊「AERA Money」の編集担当(AERA Moneyでのペンネームは綾小路麗香/Xは @reika_amoney )。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などの経済関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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