テイラー・スウィフトが、“デパートメントからのメッセージ”をシンガポールから突如配信した。現地時間3月2日、スウィフトは『レピュテーション』時代にリリースした「I Don't Wanna Live Forever」と「Dress」のマッシュアップを、説明もなく公式インスタグラム・アカウントから世界中のファンに直接に生配信した。
この配信は、シンガポールで行われる計6回の【The Eras Tour】公演の初日に実施され、スウィフトが“クレイジーなアコースティック・セクション”と呼んだサプライズ・ソング・コーナーの最中に生配信された。このセクションは、スウィフトが公演中にサプライズで数曲(最近はマッシュアップ形式となっている)演奏するコーナーとなる。彼女は引き続き3月3日、4日、7日、8日、9日にシンガポール・ナショナルスタジアムにてコンサートを開催する。
配信中、スウィフティーズ(スウィフトのファン総称)は、スウィフトの公式ウェブストアがブラックアウトしていることに気づいた。訪問者は、サイト管理者のパスワードなしにはアクセスできず、一時的に閉鎖されていたウェブストアで、何か新しいグッズが販売されるのではないかとファンの間で噂となった。報道時点で、彼女のウェブストアはアクセス可能となっているが、新しいグッズの販売はないようだ。
配信と共に表示された“デパートメントからのメッセージ”というメッセージは、スウィフトが4月19日にリリースするニュー・アルバム『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』のことを指している。メッセージは黒いハートで締めくくられていた。
スウィフトは既にこのアルバムの3形態を発表しており、それぞれ「The Manuscript」「The Bolter」「The Albatross」といったボーナス・トラックを1曲ずつ収録している。彼女は、前日オーストラリアで行われた【The Eras Tour】メルボルン公演とシドニー公演で、「The Bolter」と「The Albatross」を初披露した。ファンは、シンガポール公演の初日に4曲目のボーナス・トラックなど新しい情報が発表されるかもしれないと予想していたが、発表はなかった。スウィフトが演奏し配信した曲のチョイス、そしてアコースティック・セクション全編ではなく、このメドレーのみが配信されたという事実から、スウィフティーズは、隠しメッセージが好きなスウィフトがシンガポールから『レピュテーション』に関連するいくつかのヒントを出しているのではないかと推論した。
「I Don't Wanna Live Forever」はスウィフトとゼイン・マリクのデュエット曲で、2016年12月にリリースされ、2017年2月に発売された映画『フィフティ・シェイズ・ダーカー』のサウンドトラックに収録された。
「Dress」はスウィフトの6thスタジオ・アルバム『レピュテーション』の12曲目で、2017年11月にリリースされた。
これまでに、スウィフトは『レピュテーション』とセルフ・タイトルのデビュー・アルバム『テイラー・スウィフト』を除くすべてアルバムの再録音こと“テイラーズ・ヴァージョン”をリリースしてきた。この2作の再録版のリリース日はいずれも発表されていない。