2年目の今シーズンさらなる飛躍が期待される巨人・門脇誠
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 巨人が生まれ変わるために本腰を入れ始めたようだ。2年連続でBクラスに沈んだ名門は、補強に頼らず自前の選手たちを中心に勝てるチームへと変貌を遂げようしている。

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「今春キャンプで注目を集めたのは大卒2年目の門脇誠と高卒4年目の秋広優人。現在のチーム状況と今後への明確なビジョンが込められているようだった」(巨人OB)

 近年、巨人は以前のようにFAでの補強が思うように進まず。また、どのチームにも当てはまるが助っ人外国人は蓋を開けて見なければわからない。ならばチーム作りの原点に立ち返り、“生え抜き”を鍛え上げて結果に繋げようと動いている。阿部慎之助監督も春季キャンプから若手の競争を促し、その中で頭角を現している選手も多い。

「一塁の岡本和真は独り立ちして心配は要らない。三塁のベテラン・坂本勇人も多少の衰えはあるが天才的な打撃は健在。二塁の吉川尚輝が怪我なくやれれば、門脇と合わせ球界屈指の内野陣が出来上がる」(巨人担当記者)

「臨時コーチを務めた松井秀喜氏と同じ『背番号55』を背負う秋広にも夢がある。身長2mの大型スラッガーが育てば、チームの結果はもちろん世間的な注目度が高まるのは間違いない」(在京テレビ局スポーツ担当)

 他にも「座り投げ」が話題の捕手・山瀬慎之助や、門脇とともに“坂本の後継者”として期待される中山礼都、走攻守3拍子揃った外野手の浅野翔吾など、活きの良い野手が虎視眈々と定位置を狙っている。投手陣も今やエース級となった戸郷翔征、昨年二桁勝利の山崎伊織などが安定しつつあり、赤星優志、堀田賢慎、井上温大、育成の京本眞など挙げたらキリがないほど若手が揃ってきた。ルーキーも野手では佐々木俊輔、投手ではドラ1の西舘勇陽、又木鉄平らが早い段階で戦力になりそうな予感を漂わせている。

「一時は中堅やベテランを脅かす若手の成長に不安があったが、投打ともに伸び始めている。スカウト部門の強化を始めたことが少しずつ実を結び始めたのだろう」(巨人OB)

 巨人は有望選手発掘のため、2020年に原辰徳監督(当時)の発案で全国の球団OBによる情報ネットワーク整備を実現、21人のOBスカウトと契約を締結したことが話題となった。

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