また、セクシー、色っぽい、エロいなどといった、いわゆる性風俗の王道的なイメージとは一線を画した雰囲気を意識し、胸を強調するような写真などは一切ない。さらに、料金もホームページなどではあえて公表しない。いわく、「本当にお金がある人は、“一体いくら払えばプレイができるのだろう”と想像する時間も楽しむものだから」というのが理由だ。

「だから同業者で料金設定を書いている人って、やり方が下手だなあって思っちゃいます」

 インスタグラムでのブランディングも抜かりない。例えば各都市のツアーでの出来事をまとめたストーリーのアーカイブを辿ると、滞在先の豪華なホテルに、飛行機のビジネスクラス席での優雅な時間、豪勢な食事にきらびやかなリゾートなど、リッチな世界が繰り広げられている。客を富裕層に絞るためには、どこからどう見ても、“お金がかかる女性”であるように見せるのが、ブランディングでも重要なポイントの一つだという。

「お金がある人は、何か非日常の“体験を買う”ことで、お金を使いたいと考える人が多い。だから“私は刺激的な体験ができる、お金のかかる女ですよ”という看板を掲げておくんです。そうすると、こうした世界観に共鳴する人が絞り込まれてきて、ある程度お金のある人しか寄って来なくなる」

 こうしたブランディングが一定のフィルターの役目を果たしているというわけだ。加えて事前の問い合わせ段階でのやり取りを徹底していることもあってか、海外での接客時に怖い思いをしたことはこれまで一度もないという。

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