紀子さまと佳子さまは、余裕を感じさせる。秋篠宮さまは、庭で手を振る人を見つけたのか、おろした手を再び挙げてお手振りを何度も再開する優しさも=2024月2月23日、宮殿東庭、代表撮影/JMPA

 天皇陛下、そして皇后雅子さまが、すっと手を挙げて、そこから流れるように、秋篠宮さまそして紀子さま佳子さま、最後に愛子さまが手を挙げてお手振りを始める。全員の呼吸が合った滑らかな動作は、まるでウェーブのようだった。

 陛下と雅子さまはもちろん、紀子さまと佳子さまも仕草に余裕があり最後の瞬間まで笑顔を絶やさず各方面まんべんなくお手振り。秋篠宮さまは、手を振る人を見つけたのか、おろした手を再び挙げてお手振りを何度も再開する優しさも垣間見えた。

 愛子さまの緊張が垣間見えたのは、お手振りを終了する直前。天皇陛下や他の皇族方のように、愛子さまも東庭に集まる大勢の人と目を合わせるかのように、態勢と目線を左右に往復させてまんべんなくお手振りを終えると、次はお手振りを終了するタイミングである。天皇陛下、皇后さま、秋篠宮さま、紀子さま、佳子さまと順番通りに自然に手を下ろしていく。

そして愛子さま。チラリと佳子さまがいる右側に視線を動かしたのち、手を下げた。今回は2回目の一般参賀。タイミングを計るのに、まだ慣れないのだろう。笑顔を見せながらも緊張している様子で、初々しさが伝わるものだった。

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にっこりほほ笑んだ愛子さま