「無音よりも雑音があるほうが集中できます」と廣津留さん(撮影/吉松伸太郎)

Q. 小さい頃からリビングで勉強やバイオリンの練習もしてきたという廣津留さん。いまはどんな環境だと集中できますか。集中力のスイッチのON /OFFを切り替えるためのルーティンは何かありますか。

A. いまでも家ならリビングですね。私の場合、オフィスでもカフェでも、陽の光が入って、人の行き来や街並みが少し見える環境のほうが集中できます。みんなも頑張っているんだなという雰囲気が伝わってきて、自分だけが取り残されている感じがしないのがいいんですよね。

 集中力のスイッチは「音」かな。私は常に頭の中で何かしらの音楽が鳴っていて、無音だとそっちに気を取られてしまうことがあるんです。なので、家で集中して作業するときは頭の中の音楽を打ち消すためにも「音」をかけています。カフェの雑音や雨の音、Lo-Fiなど、歌詞がない音です。

 振り返ってみれば、大学時代も1人で自分の部屋にこもって勉強することがほとんどなかったですね。寮の食堂や図書館など、広いスペースでみんながそれぞれ別の課題をやっている環境の中で勉強してきました。他の人も頑張っている姿がちょっと目に入るほうがモチベーションになる。だから、いまも家よりもカフェやシェアオフィスで作業するとけっこう捗るんですよね。片付けるものがないので気がラクですし。自分だけで頑張るよりも、「まわりも頑張っている」というプレッシャーを課すことで、自然と集中力とやる気が上がるタイプみたいです(笑)。

構成/岩本恵美 衣装協力/BEAMS

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