高級外車に乗ると「あおられにくくなる」理由
とはいえ運転免許を取得したあと、初めて所有するクルマの王道は、やはり国産コンパクトカー(軽自動車含む)。なおかつ、中古車でしょう。コンパクトカーはボディサイズが小さいので運転がしやすいですし、ぶつけてしまったとしても国産車であれば修理費が安く済み、また燃費もよいものが多いです。
そして、中古車であれば購入の際のコストも安く済みます。筆者も初心者のころは、何度もボディやホイールに「ガリ傷」を刻み、その度にコンパウンド(傷を消すための研磨剤)で磨いたり、板金修理をしたりしながら、クルマの運転感覚というものを身に付けていきました。
しかし、人生初のクルマというのは、その後のカーライフを通してずっと記憶に残ります。そのため、「いきなり憧れの外車を手に入れる」という選択肢も決して悪くないと筆者は思います。
高級な輸入車は、単にデザインがオシャレであるだけでなく、パワーがあるクルマが多いので、高速道路で余裕のある運転ができます。そして実は、一部の“高級外車”の場合、「社会的地位のある人が乗っている」という印象を周囲に与えるためか、「あおり運転」の被害に遭いにくくなるなど、いいところがたくさんあります。ただ、いきなり輸入車を購入するとなると、覚悟しなければならないこともいくつかあります。
ウインカーを出したはずなのにワイパーが「ウイーン」…
近年は輸入車であっても、国産車同様に「右ハンドル車」に作り替えられていることがほとんどです。多少の性能差こそありますが、運転操作はさほど変わりません。ですが、一つだけ違うことがあります。
それはウインカーとワイパーの操作です。国産車では右にあるウインカーレバーが、輸入車では左にある場合が大半です。知らずに乗った場合、ウインカーを点灯させようとして右のレバーを操作すると、ワイパーが作動してしまいます。
それだけならいいのですが、メルセデスの場合は、国産車のウインカーレバーの位置にシフトチェンジをするレバーがあるため、走行中にN(ニュートラル)に入れてしまうとギアが抜けてしまう懸念があります。すぐにD(ドライブ)に戻せば問題ありませんが、「いきなりベンツ」を買いたい人は要注意です。