AERA dot.編集部
06年8月には、オランダ王室からの招待を受けて、2週間静養された。雅子さまの誕生日に発表される医師団からの体調に関するコメントでは、「体調に波がある」とされるものの、11年の東日本大震災の被災地へのご訪問あたりから、雅子さまのお出ましも少しずつ変化があった。
夫婦二人三脚、夫婦の絆はさらに強く
長らく療養生活にあった雅子さまを支えてきた天皇陛下。即位を翌年に控えた18年6月9日、ご成婚25年のときには、雅子さまに対して感謝の気持ちをこんな言葉でつづっていた。
「結婚10年の折の『努力賞』と『感謝賞』のダブル受賞に加えて，銀婚式に因んで銀メダルも贈りたいと思います」
ダブル受賞に加えて銀メダルを贈られてから5年がたち、「天皇皇后両陛下ご結婚満30年に際しての両陛下のご感想」（宮内庁）で、天皇陛下はお気持ちをこうつづられた。
「たくさんの方からの助けを頂きながら、二人で多くのことを経験し、互いに助け合いつつ、喜びを分かち合い、そして時には悲しみを共にし、これまでの歩みを進めてこられたことに深い感謝の念を覚えます」
陛下のお言葉の中の「二人で」には、30年の歳月を経てさらに強くなった夫婦の絆が見えた気がした。（AERA dot.編集部・太田裕子）
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