御料牧場を散策する天皇陛下と雅子さま、愛子さま=4月、栃木県(代表撮影/JMPA)
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 天皇陛下は2月23日、64歳の誕生日を迎えられる。元日に起きた能登半島地震で取りやめになった一般参賀も予定され、新型コロナ対策の抽選もなく、広く国民から祝賀を受けるという。天皇陛下とご一家の「あのとき」を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2023年8月11日に掲載された記事の再配信です。肩書や年齢等は当時のもの)。

【写真】宮内庁の「文化祭」に出品した愛子さまの力作はこちら

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 一般に公開はされていないが、宮内庁は毎年、「文化祭」を開催している(最近は代替わりやコロナ禍のために未開催)。正式名称は「宮内庁職員組合文化祭美術展」。職員だけでなく、天皇、皇后両陛下や皇族方の作品も特別出品されており、皇室メンバーのプライベートが映し出される場でもある。作品を振り返ると、ご一家の身の回りの生き物たちに向ける温かい視線が見えてくる。皇室の「あのとき」を振り返る。
 

3年生の愛子さまの作品「図画室モンスター」=2010年、代表撮影/JMPA

 愛子さまは「文化祭」に毎年、毛筆や手作り工作の作品を出品される。その歴代の作品をたどると、一緒に暮らすペットとみられる犬やが、ちょくちょく登場する。

 学習院初等科1年生のときに出品した作品には、元気な筆文字で「犬」と書かれていた。ご一家と暮らす犬といえば、愛子さまの誕生前に、お住まいのある赤坂御用地に迷い込んだ犬が産んだ「ピッピ」と「まり」だ。

 3年生になった2010年、愛子さまは「図画室モンスター」という作品を出品した。そこには、木工用ボンドの容器、クーピー、洗たくバサミなどで作られたモンスターに勇ましく立ち向かう2匹の犬が描かれている。

 06年に学習院幼稚園の入園式で愛子さまが持っていたバッグにも、2匹の犬が刺繍されていた。愛子さまが毛筆で書いた「犬」の作品も、「ピッピ」と「まり」を思って書き上げたのだろうか。

学習院幼稚園の入園式に出席する4歳の愛子さま。手さげバッグには2匹の犬の刺繍が見える=2006年、代表撮影/JMPA
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天皇陛下と雅子さまのカメラの先に