立春を過ぎ、少しずつ春の兆しが見えてきた今日このごろ。片づけ、習慣化できていますか? AERAオンライン限定連載から2021年5月10日に配信した記事を再掲します(年齢、肩書は当時)。
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5000件に及ぶ片づけ相談の経験と心理学をもとに作り上げたオリジナルメソッドで、汚部屋に悩む女性たちの「片づけの習慣化」をサポートする西崎彩智(にしざき・さち)さん。募集のたびに満員御礼の講座「家庭力アッププロジェクト®」を主宰する彼女が、片づけられない女性たちのヨモヤマ話や奮闘記を交えながら、リバウンドしない片づけの考え方をお伝えします。
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はじめまして。「お片づけ習慣化コンサルタント」の西崎彩智と申します。普通は「お片づけコンサルタント」ですが、それとはちょっと違うんです。
私は「家の片づけが苦手」と悩む女性が自分で片づけができるようになるまで伴走し、サポートする活動をしています。力を入れて取り組んでいるのは、1度に数十名の女性が参加し、45日間で家を丸ごと片づけ切るプロジェクト「家庭力アッププロジェクト」です。「ママだけが頑張らないお片づけ」を合言葉に、これまで約800人の女性が修了されました。
昨年は、ウェブ開催にチャレンジし、北は北海道から南は沖縄まで全国の受講生が集まり、スマホやパソコンでつながって、家の片づけをやり切りました。
さらっとお伝えしましたが、数年来の汚部屋【Beforeの写真】を1カ月半でキレイにするのはかなりの負担。でも【Afterの写真】も受講生が自ら考えて、最後まで手を動かしつづけた結果なのです。
私の主な役割は、皆さんのお尻を叩くこと。プログラムや課題の提供、座学の講師、個別のアドバイス、受講生たちが片づけを最後までやり抜くためのサポートに徹しています。
実はプロジェクトを始める前は、個人宅に行って私が考えたプランで片づけるお仕事を受けていました。やめた理由は女性たちのある勘違いに気づいたから。今日は、片づけに悩む女性たちの共通点と勘違い、私の過去の失敗とお客様の家の片づけをしない理由をお伝えしたいと思います。
私はこれまでに、個人的なものを含めると5000人以上の女性の相談を受けました。「片づけが苦手」なこと以外は、年齢も職業もさまざまな女性たちです。会社員、美容師、看護師、医師、弁護士、自営業の方などの仕事に就き、多くは家事の負担を抱えがちなママでした。