お金の教室「富女子会」を運営し、のべ5000人超の女性たちにお金の増やし方をアドバイスしてきた筆者がつねづね語るのは、「女性が5年で1000万円を貯める方法」。女性部下とのコミュニケーションに困っている諸氏にとっても、この知識はきっと強い武器になるはずだ。※本稿は、永田雄三『1000万円貯めた女子100人がやったこと、やめたことリスト』(日経BP)の一部を抜粋・編集したものです。
1000万円貯めた女子へのアンケートで圧倒的に多かった「お金の貯め方」
1000万円貯めた女子100人にアンケートを取ったところ、「私はこれで貯めました」という人がダントツで多かったのが、
・給与天引きの積立型(財形貯蓄)
・毎月一定金額が、別口座に振り替えられる(自動積立定期預金など)
というスタイルの貯金でした。
みなさん口をそろえて、
「『余ったお金を貯金する』のをやめて、『最初に貯金分を引き落とす』生活にしたら、お金が貯まった」
というのです。
最初に貯金分を引き落とすと何がいいのか。それは簡単で、「つい使っちゃう」がなくなることです。給与が支給されてすぐ、その分のお金が別の口座に移されます。イメージとしては、「もともとの入ってくる額が変わる」ような状態です。
となれば、多くの方は、「今あるお金を、どうやって使おうか」という思考になりますよね。つまり、貯金に回された分のお金については深く考える必要がなく(もはや貯金が習慣化して)、天引き後のお金で生活ができるというわけです。
中には、自動積立にしないでどうにか貯めよう、と思う方もいるかもしれませんね。1000万円貯めた方の中にも、その気持ちはわかる、という人もいました。
しかし、「毎月○万円、給与から取り分けて貯める」というのは、言うほど簡単ではありません。というか、簡単だったらもう、できていますよね?今、十分に貯金をできていないなら、これからも難しいと考えたほうがいいと思います。
また、「とりあえず生活して、余ったお金を貯金しよう」というのは、繰り返しになりますが、おすすめしません。貯金に関しては、自分の気合、やる気、ガッツ、決意、全部信じちゃいけません。最初の数カ月はできるかもしれませんが、九分九厘、挫折します。
なぜかって?毎日毎日、気合を入れて生活することができますか?いや無理でしょう。
そうではなくて、「お金を貯めよう」と気合が入っているときに、貯まる仕組みをつくってしまうこと。貯める環境を自分でつくることです。貯金は意志より仕組みが大事です。