「人志松本の酒のツマミになる話」が9日の放送回より、タイトルを「酒のツマミになる話」(フジテレビ・毎週金曜午後9時58分)と改めて再スタートを切る。松本人志の活動休止を受け、センターに座るのは千鳥の大悟。ゲストには千鳥のノブも参戦し、令和ロマンも出演する。令和ロマンは番組で、M-1優勝後の変化を語る。そんなふたりが王者になる前の記事を振り返る(「AERA dot.」2023年1月16日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。
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「ここは俺にまかせて、みんな、早く逃げて!」(くるま)
「キャ~、がんばって~!」(ケムリ)
「お前は支えないのかよ!」(くるま)
天井の低い階段での撮影時、その場で即興コントのような掛け合いが繰り広げられ、常に笑いを生み出す(=写真)。
新元号への改元初日となる2019年5月1日に、コンビ名を「魔人無骨」から改名した。その後、NHK新人お笑い大賞での優勝など快進撃が続く。
「改名自体も話題になりましたし、運気は開けたと思っています」(ケムリ)
「すぐにいろいろなことを変えたくなるんです。日常生活でもそうで、劇場や事務所への道も、違う道や路線で行きたくなったりする。だから、『令和ロマン』も、もう変えたくなってきています」(くるま)
「やめろ、せっかく覚えてもらえ始めてるのに!」(ケムリ)
ボケ担当の高比良くるま、ツッコミ担当の松井ケムリの2人組。二人は慶応義塾大学のお笑いサークルで出会い、その後コンビ結成。ケムリが1学年先輩。学生時代の笑いとプロの笑いの環境は、まったく違うものだと言う。
「学生時代は仲間内での狭い世界での笑い。(プロになって)笑うつもりのない人を笑わせる難しさを知りました」(くるま)
相方に抱くイメージを聞くと、ケムリはくるまを、「キリストに近い存在」と評した。
「自分が売れたいというよりも、お笑い界全体のためにお笑いをしている印象があるんです。大会で優勝したいというよりも、自分たちによって大会をよくしたいみたいなことを考える」