それを聞き、
「俺、一回死んで復活するの!?」
と、くるま。いっぽうくるまのケムリ評は、「不動の男」。
「彼は実家がものすごくお金持ちなんです。だからこそか生きていくことへの不安がないというか、動じない。コロナ禍で劇場も閉鎖され仕事もなく、仲間もみんななんとかしようと動画配信したりいろいろ試行錯誤する中、彼は自宅に筋トレルームを作っていたんです! この人は人生の選択や工夫をしなくても苦労なく生きていける環境の人なんだ、デフォルメされたキャラとしてのお金持ちでなく、真の裕福なんだ、すばらしいなと感じました。動じない、不動の男、不動明王です」(くるま)
「キリストと不動明王のコンビなの!? 強そう!」(ケムリ)
2022年のM-1グランプリでは敗者復活戦2位という健闘をみせた。
「決勝への壁は、上から超えるというイメージというよりも、どんどん薄くなってくる感覚。壁の向こうの声が聞こえるぐらい」(くるま)
「(取材時設置の)この透明アクリル板ぐらい? 景色だけ見えてるかも」(ケムリ)
23年の抱負は、まともな目標「ラジオの冠番組」と、何かカッコいい響きの言葉をと、「JAZZ」に。
「ネタに関しても、やっぱり変えたくなるんです。同じネタでも全く同じではなく、その場にいるお客さんから、より笑いがとれるよう、毎回少しずつ変えています」(くるま)
たしかにジャズ的なスタイルかもしれない。
(本誌:太田サトル)
※週刊朝日 2023年1月20日号の記事に加筆
※高比良くるま「高」ははしご高が正式表記