メジャー1年目は投手としては10試合の登板で、4勝2敗、防御率3.31。打者としては104試合の出場で打率.285、22本塁打、61打点、10盗塁という結果を残して新人王に輝いた。シーズンオフには右肘のトミー・ジョン手術を受け、翌年のキャンプではリハビリを経験し、その後はコロナ禍もあり目まぐるしく周囲の状況も変わっていった。様々な環境の変化がありながら、現地でも不可能と言われた二刀流選手として誰もが認める存在になれたのも、1年目のキャンプから自身を貫ける姿勢にあったのかもしれない。
「今では『大変だ、わからない』という言葉を聞かなくなりました」(在米スポーツライター)というのが成長と自信の表れ。渡米7年目、経験という大きな武器も身につけた大谷は新天地でもさらなる進化を見せてくれるだろう。