なぜそのように回答したのか、理由も尋ねた。

「現地入りして、すぐに現状を知るべき」と答えた人からはこんな声があがった。

「数も多くない国会議員が救助や支援物資輸送の妨げになるとは思えないし、迷惑がかからないで行く方法を考えるべきだったと思う。実際の現場を見た議員がいないことで今後の災害対策も伝聞や想像に頼ることになると思う。体験に勝るものはない」(40代、女性、埼玉県)

「無計画に行くべきでは無いが、現地視察、被災者の生の声を聞かずに何が出来るのか。また、権力を握る人に現状を把握してもらったという安心感だけでも被災者の励みになると思う。今は完全に見捨てられているような気持ちではないか」(50代、女性)

「過去最大級の震度であり、想定外の被害があり得た状況であった。特に最大被害の能登に至っては知事すら現地入りしておらず2週間経過。現場からの情報が足りないがために、指示が不足した可能性は否定出来ない。各党で1~2人ずつ、救助や支援の妨げにならない配慮をしてでも現場の情報を急ぐべきだった」(30代、男性、東京都)

「現状を調べずどう支援するのか。考えが浅すぎる。国会議員としての覚悟が足りない。保身に走る政治家は要らない」(30代、女性、東京都)

「色んな視点を持った人が現地に行くことで、支援の角度、方向などがより多く把握できる。また、被災地からより多くの情報が発信されることで、デマの防止だったり、孤立を防いだりすることができる。今回の対応はそうしたことを封じ込めて情報の閉じ込めがおこる危惧があると思う。政府に都合の悪い情報や対応の遅れなどが覆い隠されてしまう可能性もあると思う」(40代、沖縄県)

 今回の自粛が今後の悪影響につながることを懸念する声もあった。

「この自粛理由が通るならば、今後災害などが起こっても『迷惑になるので行きません』がまかり通る。数十人行ったところで、別におもてなしを受けにいくわけでもあるまいし、何の妨げにもならないだろう。むしろこういう時に足手まといにならないよう日頃から訓練などの対策をとっておくべきだ」(30代)

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「素人の政治家が現地に行っても役に立たない」