王朝文学は色恋沙汰を抜きにしては語れない。それはその担い手たる女房たちがその場に身を置くことでの経験が大きいからである。「恋は曲者」(謡曲『花月』)の語があるように、自身がその虜…

醜聞と疫病で都から離れた紫式部 「結婚」前後に見え隠れする“男”の影の続きを読む