日本航空(JL)と全日空(NH)のお盆期間(2015年8月7日〜16日)の利用実績がまとまった。それによると、国際線の旅客数ではJALが提供座席数を前年同期比で1.6%減らし、旅客数も同1.7%増の微増にとどまった。一方、ANAの国際線旅客数は同11.6%増と大幅に増加、提供座席数の伸び率同9.5%増を大きく上回った。
国際線旅客数: JAL 27万4429人で微増、ANA 27万497人で大幅増
●両社ともに北米線が好調、ANAはハワイ線が4割増に
この記事の写真をすべて見るまず、JALは、提供座席数29万9521席(同1.6%減)に対し、旅客数は27万4429人。利用率は91.6%となり、前年比で2.9ポイントも改善した。方面別ではアメリカ西海岸線が特に好調に推移したことから、米大陸線の旅客数は同18.2%増。また、東南アジア線も日本発、東南アジア発とも好調で同5.2%増となった。このほか、欧州線(同2.9%増)、オセアニア線(同4.4%増)、台湾線(同0.1%増)で前年を上回ったが、中国線(同1.0%減)、ハワイ線(同0.8%減)、グアム線(同0.8%減)と微減。韓国線は同16%減と大幅減となった。期間中のピーク日は、日本発が8月8日で利用率97.7%、日本着が8月15日で利用率96.9%。
一方、ANAは30万3896席(同9.5%増)を提供し、旅客数は27万497人。利用率はJALを下回る89.0%となったものの、前年比では1.7ポイント上がった。方面別での旅客数では、全方面で前年比増。訪日需要が旺盛だった中国線は同13.4%増、北米線も13.2%増と高い伸び率を残した。このほか、アジア線(同9.0%増)、欧州線(同3.4%増)も好調。ホノルル線は提供座席数を同41.2%増としたことから、旅客数も同38.6%増と大きく伸びた。期間中のピーク日は、日本発が8月8日で利用率97.0%、日本着が8月16日で利用率94.6%。
国内線旅客数: JAL 107万7751人、 ANA 147万5967人
●両社とも関西方面が好調
国内線では、JALグループは提供座席が同0.1%増の138万2812席に対し、旅客数は同3.8%増の107万7751人となり、利用率は77.9%となった。方面別では、沖縄を除く全方面で前年比増。特にユニバーサル・スタジオ・ジャパンがある関西方面は同6.7%増と好調。九州方面(同10%増)、中国・四国方面(同7.0%増)も前年を上回った。
北陸方面(同2.4%増)、北海道方面(同0.5%増)は座席提供数を絞ったものの、旅客数は前年を上回った。一方、沖縄は提供座席数を同2.7%減と絞ぼり、旅客数も同1.9%減。ただ利用率79.6%は前年を上回った。期間中のピーク日は、下りが8月12日で利用率93.1%、上りが8月16日で利用率97.8%。
ANAは、提供座席数が同1.7%増の199万9283席に増加、旅客数も同2.6%増の147万5967人となった。利用率は73.8%。方面別の旅客数では、提供座席数を同11.2%減と絞った東北・北陸方面(同10.7%減)を除く全方面で前年比増となった。
特に、関西方面(同8.0%増)、沖縄方面(同6.8%増)、北海道方面(同4.0%増)が好調。九州方面(同1.4%増)、中・四国方面(同3.0%増)も前年を上回った。期間中のピーク日は、下りが8月12日で利用率91.5%、上りが8月16日で利用率96.6%。