1月19日に行われた新春恒例の皇室行事「歌会始の儀」で披講された雅子さまの御歌に、天皇、皇后両陛下の長女、愛子さまを指す「吾子(あこ)」が出てきたのは話題になった。雅子さまの御歌の題材となった愛子さまの作文を改めて読むと、プロもうなる筆力だった。
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「歌会始の儀」は、一般応募の1万5270首から選ばれた入選者10人から朗詠が始まり、選者代表や召人、高円宮家の長女・承子さま、秋篠宮妃紀子さま、秋篠宮さま、雅子さま、天皇陛下の順に披露された。
雅子さまの御歌は、
【広島を はじめて訪(と)ひて 平和への 深き念(おも)ひを 吾子(あこ)は綴れり】
「吾子」とは「わが子。自分の子。」の意味で、天皇、皇后両陛下の長女、愛子さまのことで、愛子さまが「綴れり」は、学習院女子中等科の卒業文集の作文のことを指している。
愛子さまは、学習院女子中等科3年生の5月に修学旅行で広島を訪れた。原爆ドームや平和記念資料館の展示をご覧になり、平和の大切さを肌で感じられたそうだ。
そのとき感じた平和への願いを、中学の卒業文集につづられた。雅子さまは、平和の大切さが愛子さまの世代、そしてさらにその次の世代へと将来にわたり受け継がれていくことを願われて、この御歌を詠まれた。
今年のお題は「和」で、和を用いた言葉として「平和」を用いた歌は、一般応募の中にもたくさんあったのではないかと想像できる。