昨季DeNAでプレーしたトレバー・バウアーがSNS上の発言で炎上し、今後の去就が不透明な状況に追い込まれている。
事の発端となった事案は、米海軍のリッジ・アルコニス受刑者が2021年5月に静岡県富士宮市内で起こした居眠り運転による死亡事故だった。駐車場に突っ込み、2人を死亡させたとして逮捕され、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪で禁錮3年の判決を受けた。その後、昨年12月に米刑務所へ移送され、今月12日に仮釈放したことが報じられると、バウアーが「Welcome home Ridge!(おかえり、リッジ!)」とSNS上でメッセージを送った。このコメントに、「バウアー好きだったけど失望した。遺族のことを考えず無神経すぎる」「DeNAファンです。悲しみに寄り添えない人はもう戻って来なくていいよ」などと怒りや批判のコメントが殺到する事態となった。
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スポーツ紙デスクは、「この事故は日本と米国で報道のニュアンスが違う。アルコニス受刑者が『高山病で意識を失っていた』と主張し、米国で同情的な見方が高まりました。裁判当時ドジャースに在籍していたバウアーは彼の家族がドジャースのファンだったこともあり、アルコニス受刑者を擁護する姿勢を示していました。仮釈放を喜ぶ感情を素直に出してしまったのかもしれませんが、遺族の心情に思いを巡らせれば控えるべきだった」と語る。
「深くお詫び申し上げます」
批判が殺到し、バウアーは事の重大性に気づいたのだろう。自身のYouTubeのコメント欄で、「私のコメントが無神経に映ったことは理解しております。おかえりなさいと言ったのは、ただお父さんが恋しい子供たちの気持ちになって考えたからです。日本国民や愛する人を失った家族に苦痛を与えるつもりは全くありませんでした。深くお詫び申し上げます」と謝罪した。