メジャー復帰が厳しい状況となると、今年もNPBでプレーする可能性が濃くなる。DeNAを自由契約となったが、残留交渉は続いていることが報じられており最有力候補となる。だが、NPBでプレーする外国人選手の代理人は懸念を口にする。
先発陣の層が薄い
「バウアーはメジャーに復帰することが昨年のモチベーションになっていたと思います。その目標が実現できず、今年もNPBでプレーできるか。DeNAファンからバウアーの残留を熱望する機運が高まっていましたが、今回のSNS炎上で風向きが変わってしまった。今永昇太がポスティングシステムでカブスに移籍し、先発陣の層が薄い中で残ってくれれば大きなプラスアルファだが、交渉が長期化すると編成面にも影響します」
バウアーのDeNAでの昨季年俸は基本給300万ドル(約4億4000万円)プラス出来高100万ドル(約1億4700万円)。ドジャースとの3年契約の最終年でメジャー40人のロースター枠から外れたためNPB入りしたが、メジャーの年俸約2250万ドル(約33億円)は別にドジャースから支払われた。今季もNPBでプレーするなら、30億円以上という年俸は現実的ではない。今永と4年契約を結んだカブスからDeNAに支払われる譲渡金は、約14億円を超えることが日米のメディアで報じられていることから、「DeNAはバウアー慰留に向けて年俸10億円を用意するのでは」と予測する声が上がる。一方、バウアーをメジャー時代から取材する記者は「金銭面にそれほど強いこだわりはないと思う。それよりメジャー復帰を考えたうえで移籍先を決断するのでは」と指摘する。