鈴木おさむさんの著書「仕事の辞め方」の表紙 (本人のインスタグラムから)

 自分は変わってないつもりでも変わっている。それに気づかない、気づけない。それを僕は「ソフト老害」と呼ぶようにしたのです。それはもちろん自分の実体験からもきています。

 自分が番組の上に立ち始めて思う。確かに30代は、勢いで突き進んでいた。だけど40代になり、プロデューサー側の立場に立って考えたりする。いつの間にかブレーキを踏んでいて、そんな自分が若い人の中に「なんだ、こいつ」と思っている人がいるのに気づけなかった。

 40代の「よかれと思って」が下の世代にとっては「こいつ変わったな」「こいつうざいな」と思ってることに気づけない。

 もちろん40代の人の正義はあるし、僕も十分理解しているのだが、40代の人は自分の行動が「ソフト老害なのかもしれない」と立ち止まり、考えることも大事だと思っている。

 自分で認めた先に、その強さがあるので。自分が老害だなんて認めたくないだろうけど、認めるともっと人に優しくなれますよ。

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