うそくさい人間になってしまっている
自身初のフォトブック『のらりとらり。』(小学館)に、「ウラ・トラウデン “いい子って言われるの大嫌い”」という章をあえて入れたのは、イメージと現実とのギャップに違和感を抱いていたからだという。トラウデンさんは、その中で〈テレビでの姿と本当の自分との葛藤は、まぁある〉とつづっている。
「芸能界はイメージでビジネスが成立している世界なので、『本当の自分を見てよ!』っていうのはお門違いな話だとは思います。けど、やっぱりテレビに映る『トラウデン直美』って私じゃないなってすごく思ってしまうんですよね……。いろんな人に合わせすぎてたなとか、いい子に見られようとしちゃったなとか、ありたい自分と振る舞ってしまう自分が違いすぎて、ずっと葛藤があるんです」
最も悩ましいのは、コメンテーターやキャスターをやっていると、必要以上に「頭で考えすぎてしまう」ことだと話す。
「コメントしたことが、自分が初めに言いたかったものと大きく違っていることが結構あるんです。感情じゃなくて理屈ばっかりになってしまっていることが多くて。最近よく言われるんです。『トラちゃんの言ってることって、わかるんだけど本音じゃなさそう』って……。自分がうそくさい人間になってしまっているなって感じることもありますね」