放送作家の鈴木おさむさん

 鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、脚本家としての最後のドラマについて。

【写真】女優の顔がない! 鈴木おさむ最後の連ドラ脚本のドラマポスター

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 1月20日から僕が脚本するテレビドラマが始まります。テレビ朝日土曜深夜11:30から30分の連続ドラマで「離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―」と言います。

 漫画「離婚しない男」を原作に僕が脚本書いたのですが、僕にとっては放送作家・脚本家を辞める前の地上波連続ドラマ最後の作品となります。

 もともとは、テレビ朝日のプロデユーサーから依頼があり、「辞める前にとにかくバズる作品を作っていってほしい」と言われました。そう言うならやってやりますよ!と受けました。

 原作と主演キャストの伊藤淳史君は決まっていました。主演「渉」のキャラにピッタリで。あとは、僕の世界観でかなり振り切って書いても大丈夫と言われました。

かなりサイコパス、ぶっ飛んだキャラ設定

 その言葉を信じて、自分の世界観にひきずりこんで書かせてもらっています。あらすじで言うと、新聞社で記者をしていた男が、自分の嫁が浮気していることに気づき離婚を決意。

 ただし娘がいるので、その娘の親権を取るために、弁護士に相談したり、浮気現場の証拠を撮影しようとするために奮闘する物語。

 この妻の浮気相手「マサト」を小池徹平君が演じます。これ、かなりサイコパスなキャラクターです。

 渉が相談する弁護士は、僕の作品には欠かせない水野美紀さんが演じてくれています。

 かなりぶっ飛んだキャタクターです。

 1話から4話までは、渉が嫁の浮気現場をカメラにおさめるべく、がんばるのですが、つまりは、毎回、小池君演じるマサトと妻「綾香」のベッドシーンが描かれます。かなりハードなベッドシーン。しかもベッドシーンでのセリフが凄い。小池君演じるマサトが綾香に「クイック?orスロー?」と聞いたり。つまり、これはHの時のスピードを聞いているのですが、こんな感じでベッドシーンを描くドラマは日本初です。

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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