山内真理さん(手前)と山内康裕さん(撮影/篠塚ようこ)

 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2024年1月22日号では、税理士として会計事務所とコンサル会社の経営をする山内真理さん、税理士を経てマンガを広く普及するための企画業に携わる山内康裕さん夫婦について取り上げました。

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2010年、夫30歳、妻30歳で結婚。現在、1歳2カ月の長男と3人暮らし。

【出会いは?】国家資格試験の受験予備校で出会う。

【結婚までの道のりは?】一緒の受験仲間グループで気が合って親しくなり、出会って半年ほどで交際を開始。約10年後に結婚した。

【家事や家計の分担は?】夫が洗濯、掃除などを、妻が炊事、子どもまわりなどを担当。基本的に生活費は別々だが、子ども関係は、適宜協議して項目ごとに決めている。

妻 山内真理[43]公認会計士山内真理事務所/THNKアドバイザリー代表公認会計士・税理士

やまうち・まり◆1980年生まれ、千葉県出身。2003年、一橋大学経済学部を卒業。アート・カルチャー・エンターテインメント領域やものづくり・まちづくり分野などを中心に、会計税務サービスや経営支援を行う会計事務所とコンサル会社を経営

 初めて会った時、ユニークな個性と面白いセンスを兼ね備えた人だと感じました。いつも物事を柔軟に考えられるので、一緒にいて刺激を受けました。

 結婚前も結婚後も、互いのキャリア形成や仕事の進捗を適度な距離感を保ちながら応援してきました。特に30代は2人とも独立したところからスタートし、仕事に明け暮れた毎日でした。

 40代になって家族のメンバーに子どもが加わり、仕事への向き合い方も少しずつ変化しています。出かける場所も子ども中心になりました。

 新潟県の海沿いにもう一つの拠点があって、月に1回は出かけています。元々美術館だった場所なのですが、2人とも気に入ってリフォームして使っています。子どもは大自然の中で動き回り、地方ならではの体験に大喜びしています。

 今はプライベートで使っていますが、行く行くは家族でプロジェクトを立ち上げて地域に開かれた場所にしたいと考えています。

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