「赤楚くんは本当に子犬っぽかった。町田君はホント、王子様みたいでした」と語るのは、BLに特に関心はないという30代女性。お試しのつもりが、「ファンタジー感のあるラブストーリーを、楽しく最後まで観てしまった」という。
制作陣は「レジェンド」
数々の旋風を巻き起こしてきた「チェリまほ」、満を持してのアニメ化とあって、制作陣も“本気”だ。
脚本は金春智子氏。「Dr.スランプ アラレちゃん」や「うる星やつら」、「それいけ!アンパンマン」、「のだめカンタービレ」や「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE2000%」など、アニメ脚本を中心に半世紀近いキャリアがある、レジェンド級のベテランだ。
キャラクターデザインは岸田隆宏氏で、「魔法少女まどか☆マギカ」や「ハイキュー!!」、「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」などを手がけてきた。
そして、なんと音響監督は、「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズのアスカ役などで知られる声優・宮村優子氏が務めている。
この顔ぶれからも、期待は否が応にも高まってしまうのだ。
「チェリまほ」には、ファン目線を体現したような人物として、藤崎という女性キャラクターが登場する。この藤崎は原作ではいわゆる「腐女子」という設定で、安達と黒沢の恋愛を応援する人物として描かれている。
冒頭の女性はしみじみとこう語る。
「藤崎さんのようなポジションは全腐女子の憧れです。2人のラブを、観葉植物のようにただただこっそり見守りたい」
果たしてテレビアニメ版「チェリまほ」は、どんな旋風を巻き起こすのか――。毎週水曜の深夜を楽しく見守りたい。
(ライター 河嶌太郎)