――ファンたちが口を揃えて言うのが、ライブのすばらしさだ。ステージにはすべてにストーリーがあり、没入感たっぷり。5人は要素をいくつも組み合わせた難易度の高いダンスで、表現力豊かに歌って踊る。と思えば、MCではじゃれ合ったり、手を振ってファンへありったけの愛を届けたり。全力で青春を駆け抜ける姿が、観ている者の胸を熱くさせる。
SOOBIN:ライブはアーティストの必須要素。そして、僕たちをより輝かせてくれる場所です。
BEOMGYU:僕たちのライブは、情熱とエネルギーに満ち溢れている。東京ドームのように大きなステージに立つときも、ステージから遠くに座っているファンの皆さんまでパフォーマンスや思いを届けるために、全力で歌って踊るようにしています。
TAEHYUN:僕がライブで心掛けているのは、練習したことを練習した分だけ出すということ。練習よりも力が出せなくてもだめだし、オーバーにしても失敗を誘発する気がするからです。もちろん、完璧になるまで練習するという前提があってのことですけど。
――デビューの翌年、世界がコロナ禍に見舞われた。単独ライブができたのは、デビューから2年後のことだった。
HUENINGKAI:コロナ禍は僕たちにとってターニングポイントの一つでした。一番近くにいたMOA(TOMORROW X TOGETHERのファンの呼称)の方々が目の前にいないという現実にいろんなことを考えましたし、MOAの大切さを改めて感じました。MOAの声を直接聞けないのはつらかったですが、MOAがあげてくれるWeverse(ファンコミュニティー)やSNSのメッセージを読んで、パワーをもらっていました。
真のアーティストに
YEONJUN:歌手にとって大切な仕事は、アルバムを出すことと、ライブをすることだと思っています。だけど、そのうちの一つであるライブがなかなかできなかった。初めてツアーをしたのは22年でした。その時は、緊張もありましたが、ときめきがとても大きかったのを思い出します。「このままアクセルを踏み続けていくぞ」という気持ちがしましたね。
――この5年、それぞれが大きく成長した。
TAEHYUN:大きなステージだったり、公演時間の長いライブだったりを経験するなかで、体力もついてきましたし、緊張もしなくなりました。デビューの頃の緊張感を100だとすると、今は3くらい?
(他のメンバーたち、「おお~」と感嘆)
TAEHYUN:いやいや。デビューの頃の緊張感があまりにも大きかったという意味です。