シネマティックな雰囲気と「自分たちの物語」を歌う楽曲が支持され、「Z世代のポップアイコン」になったTOMORROW X TOGETHER。2023年、キャリア最高の輝きを見せた5人が見つけた「進むべき道」とは。AERA 2024年1月1-8日合併号より。
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――韓国では、BTSが世界的にブレイクした2018年以降にデビューした“第4世代グループ”の勢いがすさまじい。その中心にいるのがTOMORROW X TOGETHERだ。
HUENINGKAI:僕たちの武器は、5人のフィジカルとパフォーマンス力の高さです。
YEONJUN:曲を作るときに大切にしているのは真心。僕たちの経験や素直な気持ちを歌詞にしているところが、多くの人に共感してもらえているのだと思います。癒やしをあげたり、前に進もうとしている人の背中を押してあげられたりする曲を作り続けていきたいです。
――デビュー当初は、「ある日、頭からツノが生えた(CROWN)」や「9と4分の3番線で君を待つ(Run Away)」といった曲の題名からもわかるようなファンタジー要素や、童話に出てくる王子様のようなキラキラ感を前面に押し出していた。だが、21年から始まったアルバムシリーズからは、少年のピュアさと大人への成長過程の感情の激しさを行き来する自身の姿を歌にするように。「まず、この一曲」を尋ねると、YEONJUNとSOOBINは「0×1=LOVESONG( I Know I Love You)feat.Seori」を選んだ。ドラムの利いたロックナンバーで、作詞にはBTSのRMが参加。米ビルボードが選ぶ「今年(21年)のベストK-POPソング第1位」に選ばれた曲だ。日本語版には音楽ユニット「YOASOBI」のikura(幾田りら)がフィーチャリングされている。
YEONJUN:「0×1=LOVESONG(I Know I Love You)feat.Seori」は、僕たちのグループカラー、僕らの青春が一番よく表れている曲。こんな曲をもう一度歌いたいです。
ライブは必須要素
BEOMGYU:もう一曲紹介するなら、「0×1=LOVESONG(I Know I Love You)feat.Seori」の延長線に位置づけられている「LO$ER=LO(ハート)ER」。天真爛漫な姿をアピールしてきたそれまでの曲とは全く違う雰囲気で、新たな魅力を見せられた曲。歌唱法も違うので、特に僕とTAEHYUNはものすごく苦労しました。ロックバンドのボーカルのようにスタンドマイクを掴んで円になって歌う姿からは、5人の絆が感じられると思います。