昨年末に発表された「テレビ番組出演本数ランキング」(ニホンモニター調べ)で意外なお笑い芸人が上位に食い込み、話題となった。1位は麒麟の川島明で出演本数は586本とさすがの貫禄だったが、わずか5番組差で2位につけたのは、ハライチの澤部佑(37)だった。2022年の澤部の出演本数は394本だったが、MCを務める昼の帯番組「ぽかぽか」が昨年1月から始まったことで大きくジャンプアップした。
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実は澤部は2013年から昨年まで10年連続で出演本数が300本を超えるという、隠れた売れっ子芸人。なぜ10年間もテレビに出続けられるのか。お笑い番組を数多く手掛ける放送作家はこう分析する。
「お昼の番組にはもってこいの“クセのない笑い”を提供できるのが彼の最大の魅力だと思います。12年にピンで『笑っていいとも!』のレギュラーになったことで若くしてお茶の間に受け入れられ、以降ずっとテレビに出続けています。そんな場数の多さで培ったタレント力があるからこそ、昼の帯の生放送を毎日やりながら、ほかのレギュラー番組もしっかりこなせるのでしょう。10年間もテレビに出続けていたら、普通は視聴者やスタッフから飽きられてもおかしくはないのですが、いまだに特番や新番組の会議では絶対に澤部さんの名前があがるほど。進行もうまく、ボケもツッコミもできるため、今やMCの横にいる“ナンバー2芸人”の筆頭株となっています。はやりすたりや出入りの激しいバラエティー界において、安定してブレークし続けた澤部さんは、お笑い界でも相当レアなケースでしょう」