「私の推測ですが、いまは公務を精一杯やり、佳子さま自身がここまでやりきったという達成感を持って、お相手と巡り合い、結婚したら皇室を離れるというのが、思い描かれている理想的なかたちなのではないでしょうか」
 

佳子さまは理想を大切にしそう

 つげさんは、一番のテーマはそうした相手に「巡り合えるか」では、と話す。

「佳子さまに関する著書をまとめたときに思ったのですが、佳子さまが公務でお会いになるのはわりと高齢の方々が多いようです。同じライフステージにいる年代に出会う機会はそこまで多くないと思います。

 佳子さまは理想を大切にするタイプにお見受けするので、理想にかなう方に出会うのも大変ではないでしょうか。もし、佳子さまに現在お相手がいらっしゃるのであれば、悠仁さまが成年になられるのを見届けてから、といった配慮もされるのではないかと思います」

 ちなみに19年のICU卒業にあたって、「お相手がいるか」という質問に対し、佳子さまはきっぱりとこう回答されている。

「相手がいるかについてですが、このような事柄に関する質問は、今後も含めお答えするつもりはございません」

 とはいえ、成年皇族の結婚は国民の関心ごとではある。

 秋篠宮さまはお誕生日前、23年11月27日に行われた記者会見で、佳子さまの結婚についてこう答えている。

「結婚については、もし、いずれ、娘が結婚のことについて話をしてきた時には、彼女の考えをよく聞いて、そしてまた、こちらの思うところも伝える、というような感じで話し合っていければと思っています」

 また、母である紀子さまも自身のお誕生日のときに秋篠宮さまとほぼ同じことを話されている。

「結婚については、もしそのような話がありましたら、佳子の気持ちや考えに耳を傾けて、こちらの思いや考えを伝えていくことができればと思います」

21年10月26日、眞子さまの結婚の日の朝、秋篠宮邸前で抱き合って別れを惜しむ眞子さま(当時)と佳子さま 代表撮影

 秋篠宮さま、紀子さまの言葉は、姉の小室眞子さんの結婚までの経緯ゆえだろう。婚約内定報道が出て以降、数年にわたる混乱やバッシングは、記憶に新しい。

 つげさんは言う。

「小室眞子さんの結婚は、結果として国民が驚いたり、戸惑ったりする形になってしまった。それ以降、秋篠宮家への国民の目も厳しくなってしまいました。佳子さまはそうしたことを全て見てきたわけですから、国民に祝福されるような相手をお選びになるとは思います」

(AERA dot.編集部・太田裕子)

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