謹賀新年。新たな1年の始まりに合わせて、2024年のペナントレースを大予想!今季のセ・リーグ各球団を分析し、“どこよりも早く”順位を予想したい。
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【1位】阪神
新たに就任した岡田彰布監督の下で18年ぶりの“アレ”から38年ぶりの“アレのアレ”を成し遂げた阪神。強力な投手陣は新シーズンも健在で、現時点で大竹耕太郎が28歳、伊藤将司が27歳、村上頌樹と才木浩人が25歳、西純矢が22歳の先発陣は、まだまだ伸びしろがある。救援陣も岩崎優、岩貞祐太、加治屋蓮は32歳だが、石井大智、桐敷拓馬が20代中盤。ドラフトで指名した下村海翔(青山学院大)、椎葉剛(徳島インディゴソックス)も即戦力の期待が高く、先発、リリーフともに不安なし。一方の打線も佐藤輝明、森下翔太には上積みが見込まれ、残留が決まったノイジーにも期待できる。投打ともに誰か1人に頼った戦い方をしておらず、2023年の優勝を自信にしてチームの完成度がさらにアップし、再び独走する可能性は大いにあるだろう。阪神球団は過去、2年連続でリーグ優勝を果たしたことがないが、それも“新しい歴史を創る”という大きなモチベーションになるはずだ。
【2位】ヤクルト
課題の投手陣が不安定さを再露呈し、自慢の打線も故障と不振で振るわずに5位に低迷したヤクルトだが、新シーズンではその“反発力”が期待できる。まずはWBC後のシーズンで調子が上がらなかった村上宗隆、そして山田哲人が復調。そして故障で51試合出場に終わった塩見泰隆がフル稼働すれば、サンタナ、オスナの優良助っ人も健在の打線はやはり強力だ。投手陣には不安が付きまとい、今オフにFA戦線では先発投手の獲得ならずも、西武からトレードで宮川哲を加え、4勝止まりだった高橋奎二の復活、吉村貢司郎の2年目の奮起、そして新外国人投手の活躍があれば一定の目処は立つ。選手からの高津臣吾監督への信頼は高いものがあり、リーグ連覇した際の戦力は残っている。野村克也監督時代もリーグ連覇の後に4位と沈みながら、翌年は再び優勝するという歴史を歩んでおり、それに倣えば2024年のヤクルトは必ず巻き返すはずだ。