【6位】広島
新井貴浩新監督の下で下馬票を覆す戦いを見せた広島は、5年ぶりのAクラスとなる2位で2023年シーズンを終えた。機動力野球の復活とチーム一丸での粘り強い戦いぶりは称賛に値するが、新シーズンではそれが“油断”となる可能性がある。オフに西川龍馬をFAで失っており、攻撃力の低下は避けられない。菊池涼介、秋山翔吾といったベテランにいつまでも頼るわけにも行かない。例え皮算用であったとしても前年よりも戦力値をアップした状態でシーズン開幕を迎えることができなければ、前年以上の成績を残すのは難しく、「このままの戦力でも戦える」とフロントが判断して補強を怠り、選手たちも「このままでも大丈夫」という感覚で危機感を失えば、黒星が積み重なることになるだろう。再び下馬票を覆せるか。楽しみな若手は多くいる。改めて、新井監督の手腕に頼りたいところだ。