peco
人によってはたかが指輪ひとつと思う人もいるかもしれませんが、私にとってこの指輪は特別で、身につけるとどことなく気持ちが引き締まる気がしています。この指輪を見ると、ryuchellのことを思い出すこともあります。
いまも毎日つけています。ryuchellのことを思うためにつけている……というのではなく、単に外すのが面倒くさいから（笑）。指からスッと抜けないので、一生懸命に外すのが面倒なんです。あと、外すと気持ち悪いというか、違和感があって。
だから、寝ても起きても、お皿を洗うときも、お風呂に入るときもずっとつけています。結婚指輪は出産するときに外しましたが、それ以外ずっとつけていると思います。
ryuchellは沖縄に帰るときファミリーリングをつけていたみたいで、沖縄の家族から「ファミリーリング、どうなった？」と聞かれました。実はryuchellがつけていたファミリーリングは行方不明になっています。私も探したんですが、どこにもないんですよね。
ryuchellは私と違って、手にアクセサリーをたくさんつけていました。色んなアクセサリーをつけたり、外したりしていて、指輪とかはよく失くしたりしていました。財布とか携帯も失くす人でした。なので、ファミリーリングを失くしていたんじゃないかなと思っています。
その後、車の中からryuchellの指輪が出てきたんです。ファッションでつけていたピンキーリングなんですが。息子が「ダダ（パパ）のだから」といってryuchellの写真の前にその指輪を置いてくれました。ファミリーリングがあるかのようですが、ただのピンキーリングです（笑）。
私はこれからもこのファミリーリングは外すことはないですね。結婚指輪も箱に入れて大切にしまってあります。ryuchellと結婚して過ごした時間、家族として過ごした時間は変わりなくありますから。指輪がすべてというわけではありませんが、これからも大切にしていきたいと思っています。
（構成／AERA dot.編集部・吉崎洋夫）
peco
しいたけ.
西崎彩智
ジェーン・スー
