「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」の場面カット。中村さんと賀来さんは、東西平和の転覆を目論む軍情報部の特別偵察連隊の一員を演じる(c)2023「劇場版 SPY×FAMILY」製作委員会 (C)遠藤達哉/集英社

ドタバタコンビの役割

中村:漫画は漫画でものすごく面白いし、もちろん完成度も高い。でも、アニメだからこそ体感できる街並みや空気に息づいているものもあって。作品の要素をより深く感じ取れた気がします。劇場版は同じ作品の世界ではあるけれど、違う場所の空気感が描かれている。冬景色とかすごい楽しみなんですよ。

賀来:僕たちは今回、ゲスト声優として敵役コンビのドミトリとルカというキャラクターを演じました。役割としてはにぎやかし担当。それを真剣に全うできたと思います。

中村:ドタバタコンビがすったもんだして、ボコボコにやられて終わるんだけど、なんか憎めないというか。でも、ドタバタするだけで、物語に何ももたらしていないかも(笑)。

賀来:それがいい意味でスパイスになっていればうれしいよね。

中村:そういえば、ちょっと変わった占いをするシーンをやった後、スタッフさんの反応がすこぶるよかった。いいスパイスになったかな?

賀来:作品の本筋を楽しみつつ、僕たちのにぎやかしも面白がってもらえれば。

中村:自分たちがちっちゃい頃に、わくわくしたり思い出に残ったりしているような存在になったらいいな。大人になっても、「あの年の冬休みこの映画見たな」って思い出すことってあるじゃないですか。この作品はそうなるだろうなって思っています。

賀来:「SPY×FAMILY」を知っている人も、何も知らない人も楽しめる作品になっているので、難しいことは考えずに、シンプルに見てもらいたい。スケールも映画館で見るに値する壮大さだし、何も考えずに映画館でわくわくしていただきたいです。

(構成/編集部・福井しほ)

賀来賢人(かく・けんと 左)、中村倫也(なかむら・ともや) 撮影/植田真紗美

AERA 2023年12月25日号

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