学習院女子中等科の卒業式に向かう途中、沿道からの声に笑顔で応えるご一家=2017年3月、代表撮影/JMPA

「お話しすると日が暮れてしまうかも」

 2019年4月30日に平成の天皇が退位し、5月1日に令和の皇室がスタートした。

 天皇陛下の即位とともに、雅子さまは皇后となった。11月の祝賀パレードでは、涙をにじませ、目頭を押さえながら沿道の祝福に応えた。

「祝賀御列の儀」の祝賀パレードで涙をおさえる雅子さま=2019年11月、都内

 しかし、「天皇ご一家」となっても、親子の仲睦まじさは変わらない。

 成年を迎えた記者会見で両親との思い出を聞かれた愛子さまは、静岡県の須崎の海にサーフボードを浮かべて3人で座る挑戦をしたものの「見事全員で落下」したエピソードなどを語り、「お話しし始めると日が暮れてしまうかもしれません」と笑いを誘った。
 

那須御用邸を散歩中、愛子さまの手にトンボがとまった瞬間! 愛犬由莉のバンダナは、梅干しやシソ、ゴマのおにぎりのイラストが描かれたユーモアたっぷりの柄だ=2019年8月、栃木県、代表撮影/JMPA

 雅子さまは皇太子妃として、皇后として、30年の人生を歩んできた。同時に母として寄り添い続けた愛子さまは今年、22歳になった。これからも太陽のような笑顔を、人々に見せてくれるに違いない。

(AERA dot.編集部・永井貴子)