<改善ポイント>
体内の「気」には、「血(けつ)」を体内に留め、異常な出血を防ぐ働きがあります。そのため、気が不足すると経血を止める力も弱くなり、量が増えてしまうのです。このタイプは、まず「脾胃(ひい)」(胃腸)つまり消化吸収の機能を元気に保つこと。栄養をしっかり摂って気を養いましょう。

<摂り入れたい食材>
気を養う食材を選びましょう。
よもぎ、豆腐、卵、いんげん豆、山芋、じゃがいも、かぼちゃなど

気を養う食材、かぼちゃ PhotoAC

【量が多い「月経過多」タイプ2】「熱こもり」タイプ

<気になる症状>
・月経の状態:経血の色が濃く、粘りがある
・その他の症状:顔色が赤い、口の渇き、イライラ、便秘気味、尿が黄色い、舌の色が紅い

<改善ポイント>
体内に余分な熱がこもると、「血」に熱がこもり血流が早くなります。すると、経血も流出しやすくなり、量が増えてしまうのです。イライラや怒り、脂っこい食事の摂り過ぎなどは、熱の原因となるので要注意です。

<摂り入れたい食材>
身体の熱を冷ます食材を選びましょう。
苦瓜、冬瓜、たけのこ、れんこん、竹の葉茶、クチナシ茶など

身体の熱を冷ます食材、冬瓜 PhotoAC

【量が多い「月経過多」タイプ3】「血行不良」タイプ

<気になる症状>
・月経の状態:経血に塊が多く月経痛がある、塊を排出すると月経痛が軽くなる
・その他の症状:頭痛、肩こり、しびれ、顔色の黒ずみ、舌の色が暗く斑点がある

<改善ポイント>
中医学で「お血(おけつ)」といわれる血行不良は「月経過少」の原因にもなりますが、血流が悪化して子宮内膜などに古い「血」が停滞すると、滞った血が月経時に排出されて経血量が増えてしまうことも。
子宮筋腫などによる「月経過多」もこのタイプにあたるので、不安がある人は早めの受診を。

<摂り入れたい食材>
血流を良くする食材を選びましょう。
フェンネル、よもぎ、シナモン、サフラン、にら、ねぎなど

血流をよくする食材、シナモン PhotoAC
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経血量が少ないタイプは、4タイプある