個性派俳優・佐藤二朗さんが日々の生活や仕事で感じているジローイズムをお届けします。今回は撮影現場のスタッフたちについて。
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僕が古今東西随一の頼りなさで所長を務めまする「歴史探偵」。
2019年12月に初めてパイロット版を放送。そのあとレギュラー化を経まして、気づけば初放送からこの12月で丸4年になりました。
言うまでもなく、お引き立て頂いてる皆さまがあってのこと。この場を借りて改めて深い感謝を。
毎回、時に骨太、時にエンタメ、時に考えさせられる歴史の題材に挑む制作陣はみんな、歴史が大好き。大好きというのでは生ぬるく、みんな「歴史オタク」と言っていいレベル。
もちろん「オタク」という言葉、僕は最上級の賛辞として使っています。好きなことがあり、それにのめり込めるというのは最高に幸せなことだと思うからです。ちなみに以前、ある俳優から言われた「二朗ちゃんは完全に演技オタクだね」との言葉は僕にとって最上級に嬉しい言葉です。
前にも書きましたが、僕が鮭の皮が好きと知ったあるスタッフは、頼んでもいないのに、「鮭の皮が好きだった武将」の資料を作成し、楽屋に置いてくれていました。本当に歴史が好きで好きでたまらないという感じ。そのスタッフは僕と同い年という情報だけにとどめて、あえて名前は伏せますが、荻野昌樹という人です。
さらには、打ち合わせで僕が何を聞いてもすぐに答えてくれるほど歴史に詳しいのに、構成台本の最後の部分(毎回、ちょっとだけクスッとなる感じの談笑で終わることが多い)だけに2時間ほど頭を悩ますという制作統括。その制作統括の名前は墓場まで持っていくつもりですが、河井雅也という人です。
そんな個性的な面々が集まった制作陣ですが、忘れてならないのは、ふがいない所長を支える探偵、そして副所長。
毎回いろんな場所にロケに行き、あらゆる歴史の謎を徹底調査する探偵たち、そしていつも所長の横で当探偵所を支え続けてくれる副所長。彼、彼女らは、みんなNHKの精鋭アナウンサー。