木村洋介さん(手前)と木村遥さん(撮影/写真映像部・和仁貢介)

 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2023年12月4日号では、ライフポートデイサービス・テイクオフ代表取締役社長の木村洋介さん、ライフポートデイサービス・テイクオフ作業療法士の木村遥さん夫婦について取り上げました。

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妻が28歳、夫が35歳のときに結婚。娘(小1)と3人で暮らす。

【出会いは?】大学病院に作業療法士として勤務していたとき、夫が3年目の先輩で、妻が1年目の後輩だった。

【結婚までの道のりは?】交際期間は約1年。互いに車で出かけるのが好きで、一緒に広島へ行くなど行動を共にするうちに、自然と結婚に至る。

【家事や家計の分担は?】家事は主に妻。夫もときどき料理等。家計は一緒。

夫 木村洋介[45]ライフポートデイサービス・テイクオフ代表取締役社長

きむら・ようすけ◆1978年、岐阜県生まれ。大卒で病院に就職したが、リハビリの仕事に惹かれて作業療法士に転身。大学病院で経験を積んだ後、起業。高齢者向けのデイサービスを提供する

 年を取ると「やりきった、もう楽しいことはない」と感じる方が多いけれど、興味があることに取り組めば「なんだ、できるじゃない」と前を向ける。そんなきっかけを提供できればと高齢者向けデイサービスを立ち上げました。

 僕は自由人なので、思いついたら即動くし熱が冷めたらやめるし、振り回してる感はあると思う。でも妻はそれを嫌がりもせず、いい具合に転がしてくれるのがありがたい。年は七つ違うんですが、年上なぐらいの気もします。

 仕事がうまくいかないときは地固めするようなアドバイスをくれて、結果リスクを減らせるように。「これはダメ」みたいな言い方はせず「それはそれでしょうがないよね」と前向きに返してくれるし、子どもといるときはワイワイと盛り上げてくれるし、一緒にいて楽しいですよね。

 これからも無理をしない範囲で、いろんな人とつながっていければ。小さな幸せでもいいから、それを一緒に楽しんでいけたら嬉しい……というのが、僕の思いです。

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