「カフェ プラたく」の店内。鉄道を運転するゲームもあり、見るだけでなく、画面を見ながらの運転も楽しめる(撮影/写真映像部・高野楓菜)

 プラレールを使って、今後も安全で快適な運行を続けていきますと加納さんは語ってくれた。

 プラレール愛好家で全国でプラレールの巨大ジオラマ展示などのイベントを行う「ぺたぞう」さんに、プラレールが長く愛される秘密は何かを聞いた。

「まずレールの規格が変わらないことです。押し入れから出てきたレールも、今日買ってきたレールもつなげることができるのがいいです。レールが世代をつなげるともいえますね」

世界に誇るおもちゃ

 また、64年という長い歴史で、子どもが遊んだ場合に壊れやすい箇所を改良し続ける点も大きいと強調する。

「子どもが遊ぶには大人が納得しないと安心して子どもに与えられないことを理解し、大人目線も入れてつくっていることが感じられます。60年を超える知見を蓄積した功績ともいえる、世界に誇るおもちゃだといえます」とぺたぞうさんは語る。

 まだまだ進化が止まらないプラレール。レールは延び続け、列車は走り続ける。(ライター・鮎川哲也)

AERA 2023年11月6日号より抜粋

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