、仲間に協力してもらいました」と岡田さんは楽しそうに話す。2012年3月のオープン以来全国からプラレールファンが足を運んでいる(プラたくは、タカラトミーが運営しているお店ではない)。

 この日はプラレールが入ったショッピングバッグを手にした20代のカップルが訪れていた。

「今日、東京駅でドクターイエローを見たんです。とてもカッコよかった。そこですぐに東京駅にあるプラレールショップでドクターイエローのプラレールを買いました。せっかく買ったから走らせたいと思い、プラレールが走る姿を見ようとスマホで検索してここに来ました」と興奮気味に話してくれた。

 鉄道好きになったのはここ半年くらいで、プラレールはかわいいスタイルがお気に入りとのこと。走るプラレールを見ながらレイアウトの相談をし、自分のプラレールを走らせるのが今から楽しみと目を輝かせた。

 プラたくでは自分のプラレール車両を走らせることができる。

「走行料など別途料金はいただきません。1組1時間程度でお願いしています」と岡田さん。

 プラレールのよさは親子で楽しめるのはもちろんだが、デフォルメされたフォルムだと岡田さんは強調する。

「昔のものは少し形状が粗くて、それもいい味を出していましたが、今のものは洗練されつつもプラレールらしさを残しています。ひと目でプラレールとわかる形状が魅力ですね」と続ける岡田さん。プラレール愛はとどまるところを知らない。(ライター・鮎川哲也)

AERA 2023年11月6日号より抜粋

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