今回発売される車両は「E5系新幹線はやぶさ」と2019年に誕生した架空の鉄道会社プラレール鉄道の通勤特急「クロスライナー」の2種類。グリップマスコンで自分のお気に入りのプラレール車両も動かしたくなるだろう。そういう願いも叶えてくれている。グリップマスコンのシャーシに他の車両をのせかえることができるのだ。走行音や警笛が収録されたサウンド搭載車両にのせかえると、よりリアルな走行が楽しめる。
「グリップマスコンの開発時に、子どもたちに試作車で遊んでもらったら、ほとんどの子どもが寝転がって、プラレールと同じ高さの目線で楽しんでいました。走る車両と一体化したいのだと理解しました。手でずっとグリップマスコンを持ってコントロールするのではなく、テーブルなどに置いて使えるようにもしたほうがよいこともわかりました」とほほ笑みながら杉山さんは打ち明けてくれた。
大人をも魅了していく
子どもたちから今でも高い支持を受けるプラレールだが、大人の心も引き付けている。プラレールにより深い魅力を感じ、プラレールの楽しさを再発見する人も多いようだ。京成高砂駅(東京都)近くで「カフェ プラたく」を運営する岡田泰一さんもその一人だ。
プラたくは店内に立体的なプラレールのセットが組み上げられ、そこに車両が走り、現行品から今はなかなか手に入らないレアな車両などを購入できるプラレールを楽しめるカフェだ。立体のプラレールが目を引くが、天井や壁、さらにトイレの中もプラレールだらけだ。
「私は子どもの時はプラレールで遊んだことはあまりありませんでした。でも、子どもにプラレールを買い与えたら、自分がその魅力に取り付かれました」と岡田さん。以来、友人が使わなくなった車両や気になるものはオークションで手に入れるなどして買い漁った。プラレールのサークルなどにも参加し、どんどん深みにハマっていった。
プラレール仲間が協力
そんな時、会社を辞めざるを得なくなり、子どもの面倒を見ながらできる仕事をしたいと思い、生まれ育った高砂で喫茶店を始めることにした。
「普通のお店じゃやっていけないと思ったので