
今も「死にたい」という気持ちを抱えたままだ。その思いは体にこびりついていて、いつ引っ張られてもおかしくない。そんな状況が続きながら生きている感じ。例えば、駅のホームで電車を待っていて、飛び降りたら死ぬだろうと思ったりするという。
「死にたいと思いながら生きるのって、めっちゃつらいです」
ただ、それが当たり前の状態だから「死にたいと思っているのはおかしい」と言われると、「逆につらい」と話す。
将来を描くことができますか──。そう問うと、こう言った。
「いつ死んでもいいと思いながら今を必死に生きているので、答えられないです」
(編集部・野村昌二)
※AERA 2023年11月6日号より抜粋