■バッテリーの持ちはXperia“圧勝”

 さて、モバイル用途としては最も肝心な、何時間使い続けられるのかという点だ。カタログに書かれている公称値では、「Xperia Z4 Tablet」が17時間、「Surface 3」では10時間となっている。これだけでもXperiaが圧勝しているように見えるが、実際はもっと開きがあるとみていい。

 筆者は「Surface 3」を試用したことがあるが、初期状態の省電力設定で、スタンバイ状態で持ち運んだ場合、実際には6時間から8時間しか持たなかった。そのうえ、バッテリーを充電完了させるのに5時間半もかかってしまった。

 「Surface 3」は、OSとしてWindows8.1が搭載されている。もともと、このOSはパソコン向けに作られたもの。Android OSのように、モバイル用途に特化して作られたOSではない。この点でもXperiaが非常に有利と言えるだろう。なぜなら、Windowsではバッテリーの時間を持たせるために、設定をいろいろ変えて、常駐アプリを少なくするなど自分で管理が必要になる。これに対して、Android OSは、特に設定は必要がなく、長時間バッテリーが持つ。こうした点を踏まえても、何も考えずに長時間使い続けられるXperiaは有利といえる。

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