キム・ミニョン/Netflixコンテンツ取得部門APAC担当バイスプレジデント(インドを除く)。「イカゲーム」「全裸監督」などAPACのヒットシリーズおよび映画の担当チームを指揮(写真:Netflix提供)
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 20年前、「冬のソナタ」から始まった韓流ブームの火付け役は、今やテレビだけではなくなった。映像配信市場にいち早く進出した韓国ドラマは「愛の不時着」や「梨泰院クラス」などが大ヒット。Netflixのコンテンツ取得部門APAC担当バイスプレジデント(インドを除く)のキム・ミニョンさんに聞いた。AERA2023年10月30日号より。

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 日本や世界中の視聴者に韓国発の作品が受け入れられていることをとても嬉しく思います。

 私がNetflixに入社した2016年当時、私たちは現地のチームと韓国作品のラインアップを揃え始めたばかりでした。Netflixシリーズ「キングダム」や「Sweet Home -俺と世界の絶望-」のような前例のない作品にかけ、世界中の視聴者の韓国作品への愛着が年々高まっていくのを目の当たりにしてきました。22年には、全会員の60%以上が少なくとも1本の韓国作品を視聴し、韓国発のシリーズや映画は90カ国以上でトップ10にランクインしました。

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